人生万事大丈夫

いろんなことに悩む暇があったら、さっさとネタにしてしまおう!

2022年03月

重量級の猫のひとり言

当時は軽量級より少し軽かったから
あの塀を軽々跳び越えられたんです。
ところが、今は見ての通りの重量級、
故に跳ぶどころか走るのも怪しくて
動きが確実に鈍くなっているのです。

ちょっと歩いたらよろけてしまうし
首を掻こうと足を上げても届かない
余分な脂肪がすべての動きに対して
色んな悪さをしかけてくるんですよ。
だから跳ぶことなんて無理なのです。

だけどもし軽量級に戻したりすれば
人間どもから勝手に病気扱いされて
籠に入れられ、病院に連れて行かれ
跳び上がるほど嫌いな注射をされる。
跳べなくてもいい。今の体で充分だ。

メガネの話

 最近またメガネをかけるようになった。
 数日前、職場の若い人から、
「それ、老眼鏡ですか?」
 と聞かれた。しかし老眼ではない。
「おれ、乱視なんよ」
「乱視?」
「うん。最近酷くなってね。世の中がダブって見えるようになったんよ」
「えっ、一人が二人に見えるということですか?」
「いやいや、そこまで酷くはないけど。例えば気温表示が11℃だったとするやん」
「ええ」
「その数字が、111とか1111に見えるんよね」
「へえ、なんか良いですね」
「えっ?」
 何が良いんだろう?よくわからん。

心の絵柄

別にコツコツやるのが嫌いなのではない。
どちらかというとコツコツやる性格だし
今までコツコツやってきたと思っている。
おかげで人並みな人生だけは歩いている。
とはいうものの、心に描いている絵柄は
コツコツとやる自分の姿ではありません。

それはコツコツとは真逆に位置している、
宝くじを当てたような一発逆転の姿です。
大金を手に入れるということではなくて
人生の全てを一瞬で変えるという意味で、
それを成し遂げたことで大喜びしている
自分の姿を心の絵柄として生きています。

運命の人2

いやいやそうではないのです。
一生のうちに好きになる人は
すべて運命の人でありまして
ただ一人の限られた人だけを
運命の人とは呼ばないのです。

その後人生でどう関わるのか
その辺の事はわかりませんが、
その時その場面でのその人は
正真正銘の運命の人なのです。
私が好きなのではありません。
運命がその人を好きなのです。

運命の人

まったく眼中にない男だったのに、
何で女は再会すると目を見開いて、
運命的な驚き方をするのだろうか。
しかも「君」づけで呼んだりして。
うぶな男はそこに騙されてしまい、
ただそこにいるだけのおばさんを、
運命の人だと思ったりするのです。

独演会

かれこれ一時間以上になるだろう。
家の前にある公園で一羽の野鳥が
大きな声を張り上げて鳴いている。
この時期まだ鳴き慣れてないのか
抑揚はときおり単調になっていき
音程はそのつど微妙にずれていく。

何小節かを一呼吸で歌い上げては
ブレスしてブレスしてブレスして
また何小節かを一呼吸で歌うのだ。
その小節も短かったり長かったり
つねに一定だというわけではない。
もしかしたら鳥の世界では、彼は
音痴な部類に入るのかもしれない。

しかし、とにかく力を振り絞って
更には思いの丈を鳴き声に込めて
必死に歌っているように聞こえる。
自分の縄張りを主張しているのか
それとも異性をさそっているのか
はたまた哲学をかたっているのか
きっと何かを訴えているのだろう。

透明人間

六十代で人生を諦めている友がいる。
もう終活でもやっているのだろうか、
ぼくらとは真逆の方向に歩いている。
世俗のことは他人任せになっていて、
何かに取り組む姿勢が見えてこない。
否生きる姿勢が見えてこないのです。

常に下を向き薄笑み浮べトボトボと
歩いている彼を見ていると既に魂が
この世にないように思えてならない。
否この世にないのは魂だけではない。
彼はいったいどこを歩いているのか、
時にその存在すらもなくなるのです。

文武両道

昔から文武両道というのがこの国の理想だ。
今もあらゆる場でその精神は尊ばれている。
文武はどちらが勝ってもうまくはいかない。
偏ったままで放っておくといつか崩壊する。
人間の長い長い歴史がそれを証明している。

文武両道を理解する際に参考にする言葉が
「健全な精神は健全な肉体に宿る」。そう
文武両道にはさらに健全さがもとめられる。
健全さの欠けた文武両道は暴走してしまう。
縦横斜め上下も健全でなければなりません。

答はきっとあるはずだ

これがあったら
幸せな人生が約束される
という宝物って
いったい何だろう

これだけあったら
劇的に人生が変わる
という金額って
いったいいくらだろう

これを唱えたら
どんな願いでも叶う
という呪文って
いったいどんな言葉だろう

これを飲んだら
いつまでも長生き出来る
という長寿の薬って
いったいどこにあるのだろう

これを食べたら
ずっと健康でいられる
という食べ物って
いったい何なのだろう

この人に任せたら
いい社会を作ってくれる
という政治家って
いったいどこにいるのだろう

昨今の天変地異から
この地球を守ってくれる
という神様って
いったいどの神様なのだろう

これらの問に
すべて答えてもらうために
非力なぼくたちは
いったい何をしたらいいのだろう

回れ右

夜、仕事を終えて家に帰ってくると、
他階に住む女の子が自動ドアを開け
マンションの中に入ろうとしていた。
ところが女の子は突然回れ右をして
そそくさと外に出ていったのだった。

おかしな子だなと思いながらぼくは
自動ドアを開けて中に入ろうとした。
「あっ!」なるほどそうだったのか
これに気づいたから回れ右したのか。
エレベーターの前を答が歩いていた。

あの女の子はこれがダメだったのだ。
ぼくたちがゴロちゃんと呼んでいる
黒褐色の生物、そうゴキブリである。
実はぼくも気味の悪さを抱いている。
とはいえ回れ右をするほどではない。

さてこの場面、ぼくはゴロちゃんの
運命にどう関わろうかと考えている。
家の外のことだから放っておくかな。
家の中ではないから踏み潰そうかな。
さてどうしよう、回れ右しようかな。

球春

1、
金属バットの音が聞こえてくる。
近くの公園で少年野球チームが
必死にボールを追っている音だ。
ついこの間まで五時を過ぎると
真暗で音は聞こえてなかったが
彼岸を過ぎたこの時期になると
「明るい夕方待ってました」と
子供たちの力一杯が響いてくる。
プロ野球は今日公式戦が始まる。
甲子園は明日ベスト8が出揃う。
球春到来、いよいよ春の本番だ。

2、
ぼくの頭の中は球春たけなわで、
昔フライを追いかけている時に
目の中にブヨが飛び込んできて
思わず閉じた目に球が当たって
青あざを作ってしまったことや、
相手が打った球が股間に直撃し
のたうち回っていたことなどの、
どうでもいい過去がよみがえる。
メニュー
記事検索
アーカイブ
カテゴリー
ギャラリー
  • シャッター
  • ジ・アウトレット北九州
  • クマバチ
  • 霊験
  • 地震だ
  • 手裏剣
  • 宗像大社に行く
  • シンクロ
  • 今年最後の歩き
電子書籍


吹く風



赤いエプロン

メッセージ

名前
メール
本文
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ