人生万事大丈夫

いろんなことに悩む暇があったら、さっさとネタにしてしまおう!

2002年06月

旧暦

最近、『Eメール暦全書』というメールマガジンをとっている。
翌日の暦を教えてくれるメルマガで、毎日お昼ごろ届く。
なぜそのメルマガをとっているかというと、二十四節気と旧暦を知りたかったからである。
だいたい、日本の季節というのは二十四節気通りに動いている。
体験的に1年を通して、一番寒いと感じるのは1月20日前後である。
そう、ちょうどその頃が「大寒」である。
そのことを知ってから、ぼくは二十四節気に興味を持つようになった。
二十四節気を知ってから、ぼくは本当の意味での季節がわかるようになった。

旧暦に興味を持ったのは他でもない。
月の満ち欠けを知りたかったからである。
40歳を越えた頃から、ぼくは星を見るのが好きになった。
その星の鑑賞を邪魔するのが月である。
星がきれいに見えるのは、月が出てないときである。
そのためにぼくは月齢付きのG-SHOCKを買ったのだが、時計をしているとかぶれてしまうので時計を腕にするのをやめてしまった。
だいたい、月の満ち欠けというのは新聞を見ればわかることなのだが、毎日それを見るのも面倒だ。
そこで思いついたのが旧暦だった。
旧暦だと1日が新月、3日が三日月、15日が満月になる。
こんな便利な暦を、どうして使わなくなったのだろう。
これだと、山で遭難しても、海で漂流しても、だいたいの日付がわかるじゃないか。

日本の文化というのは、いまだに旧暦が根強く残っている。
芭蕉に『五月雨を 集めて早し 最上川』という句があるが、これを現在の太陽暦に当てはめると、『集めて早し』が全然生きてこない。
梅雨時期(今の6~7月にかけて)の雨だから生きる句である。
七夕もそうである。
生まれてこの方、7月7日に晴れていたという記憶がない。
太陽暦の7月7日は、日本では梅雨の真っ盛りである。
「織姫と彦星は今年も会えなかった」と、小学生の頃いつも思っていたものだった。
しかし、これも旧暦なら合点がいく。
太陽暦だと、七夕は8月の中旬にあたる。
歳時記でいえば、「夜の秋」というのが妥当な時分か。
月は半月、台風さえ来なければ、星の見ごろである。
旧暦に戻そうという声が、最近あちらこちらで聞かれはじめている、と何かの本で読んだことがある。
ぼくもそうなればいいと思う一人である。

隠れ1位

この間「しろげしんたが選ぶ、決定日本のベスト20」というのをやったが、『君が代』を1位にするのに、ある種の躊躇があった。
別に政治がらみ云々ではないのだが、そこまでポップスや歌謡曲できていたので、「突然『君が代』ではねえ」という思いがあった。
しかし、『曼珠沙華』を2位に持ってきた以上、1位を『君が代』にしなければ、あの企画も成り立たなくなる。
さて、じゃあ仮に『君が代』を1位に持ってこないとしたら、何を1位にしようか。
それこそのた打ち回った。
選んだ歌はすべてで尽くしている。
この上何を持ってきたらいいんだろう。
いろいろ考えたあげく、あるひとつの歌が心に浮かんだ。
『♪おれはこの世で一番、無責任と言われた男・・・』(無責任一代男)
「これにしようか。これならオチがつく」と思ったものだった。
しかし、「あそこまで引っ張ったから、こういうオチじゃ納得せんだろう」と思い、結局『君が代』に落ち着いたのだった。
まあ、こういう企画物にはいろいろ裏がある、というお話でした。

頑張るイタチ君!

あ、そうそう。
この間のイタチ君の件だけど、罠にはかからなかったけど、別に仕掛けていた毒団子を食べたらしい。
そのせいか最近は発報しないとのこと。
しかし、彼は、店のどこかにある小さな穴から侵入していたらしいから、また新手がやってくるかもしれない。
ある人の話によれば、その穴を見つけて、そこに杉の枝を置いていたらイタチ君も入ることができない、ということだ。
しかし、その穴を見つけることが至難の業である。
それをやるためには、壁際にある倉庫を壊してからじゃないとできないだろう。
ということは、非破壊検査を頼むしか手がないのか。
でも、あれはけっこう費用がかかるらしいからなあ。
おそらく会社は、イタチごときに金は出さないだろう。
また「いたちごっこ」を繰り返すしかないんだろうか。

店長からの電話

さっそく洋楽ベスト20といきたいが、続けてやると面白くないので、今日はやめることにします。
というより、心の準備ができてないので。

さて、朝のことである。
開店前に、突然ぼくの携帯電話が鳴った。
『誰だろう?』と画面を見てみると、店長からだった。
『今日、店長休みやったかなあ?』と思いながら電話を取った。
「しんちゃ~ん、愛してる」と言う。
いきなりの愛の告白である。
50代半ばの男から愛の告白を受けても、全然嬉しくない。
しかも、ハゲである。

「はい何でしょうか?」
「そっけないねえ」
「忙しいのに、つまらんこと言うけですよ」
「いいやないね。うだうだ・・・」
「で、ご用件は?」
何でも、今日は店周りの草刈をするので、開店準備をするように、店長代理に伝えてくれということだった。
店長代理に用があるのなら、わざわざぼくの携帯に電話することないだろう。
こっちだって忙しいのだ。
本人に直接電話しろ。

そういえば、前にもこんなことがあった。
その日休みの店長から、ぼくの携帯に電話が入った。
「もしもし、何かあった?」
「え?」
「電話が入っとった」
「おれ、してないですよ」
「いや、事務所からやけど」
それなら事務所に電話すればいいじゃないか。
ぼくはめったに事務所に行くことがないので、そこであったことなど知るはずがない。

店長はぼくの携帯によく電話をかけてくる。
「しんちゃ~ん、うちの嫁さんがいじめる~」
「今から飲みにおいで~」
「今日はうちの草刈したよ~」
ぼくにとっては、どうでもいいことである。
こういう電話の時の店長は、たいがい酔っている。
おそらく『ゆでだこ』みたいに顔を真っ赤にして、電話をしているのだろう。

自分の携帯を替えた時にはすぐに電話してくる。
「携帯替えたよ~」
「そうですか」
「今度からこの番号に電話してね」
「わかりました」
「ところで、これどうやって使うんかねえ」
「知らん!」
ぼくはドコモ、店長はauである。
操作方法が違うので、ぼくが知るわけがない。
「auの人に聞いたらいいやないですか」
「冷たいねえ。教えてくれたっていいやん」
「だから、知らんっちゃ。取説よく読んだらわかるでしょ?」
「じゃあ、あんた読んで勉強しとって」
「・・・」

突然メールを始めると言い出して、メールアドレスを考えてくれ、と言われたこともある。
その時は、事務所の女の子が考えた「R2323」というアカウントにした。
「R」は店長のニックネームの頭文字で、「2323」はフサフサである。
凄い皮肉だったが、本人は「お、いいねえ」といたく気に入っていた。
幸せな人である。

話は元に戻る。
店長代理にそのことを伝えた。
「草刈しよるけ、開店準備ができんち言うんやろ。さっき聞いたよ」
「えっ! 今電話があったんやけど」
「何考えとるんかねえ、あのおっさん」
「何も考えてないでしょう」

ある新聞記事より

“「雨の日のVIP」
雨がシトシトと降る夜は、戸畑署員の不安の日だ。60歳くらいの男性が決まってやって来て、当直員を困らせるからだ。
署員によると男性は日雇い労働者らしい。
だが、最近は仕事がなく戸畑の街を自転車に乗り夜の寝床を探しているという。戸畑署に現れると酔っ払った上に死んだふりをして居座る。そして保護室で朝を迎える。彼にとっては警察署が格好のホテルとなる。
実は、男性は根気が必要な山芋掘りの名人。金が尽きると山で長さ1メートルはある自生の山芋を掘り、料亭と1本1万円で取引する。
「どこか彼の働く場所はないのかな。山芋を掘る根気で頑張ってくれれば」と、署の幹部は雨雲を恨めしそうに見上げている。”
 (6月26日付毎日新聞朝刊より)

この記事を読んで、ぼくは「ふざけるな!」と思った。
この『60歳くらいの男性』とは、ぼくがこの日記で再三紹介している、酔っ払いのおいちゃんのことである。

ぼくが何に対して「ふざけるな!」と思ったか?
別に、こののんきな記事に対してではない。
それは警察の態度に対してだ。
何が、雨の降る夜が不安、だ!
そちらは雨の日だけじゃないか。
こちらは、一時期、毎日のようにこのおいちゃんに泣かされたんだぞ。
このおいちゃんから、怒鳴られたり、凄まれたり、叩かれたりしたお客さんのことを考えて言っているのか!?
売り場に来ては、クダをまき、タバコの吸殻を捨て、痰を吐き、どれだけ迷惑したと思っているんだ。
困ってあんたたちを呼べば、厄介そうな顔をするし。
こちらのほうが数倍恨めしい気持ちになるわい。

こんな警察の情けなさを見せつけられると、「おいちゃん、もっとやってやれ」という気持ちになる。
しかし、「死んだふり」をするとは笑わしてくれる。
おいちゃんはタヌキか? はたまたマル虫か?
そういう時、警察はどう対処しているんだろうか。
以前、店の前で倒れたように眠っていた時は、ぼくは蹴りを入れてやったのだが、まさか警察はそこまでしないだろう。
おそらく、「もしもし、どうされましたか?」などと言っているのだろう。
そんな甘っちょろいことで、このおいちゃんを退散させられるわけがない。
時には怒鳴って追い出すくらいのことをしないと、このおいちゃんは付け上がるばかりだ。

それにしても、あのおいちゃんが「山芋掘りの名人」だとは。
確かにそうかも知らないけど、後がいかん。
ビニール袋にその日の収穫を入れて売り歩いているのだが、売り方がひどい。
まるで押し売りである。
しつこく相手に絡み付いて、無理やり売りつけているのだ。
断られると、因縁をつけている。
あげくのはてには、そのビニールの中に痰を吐いている。
そして、またそれを別の人に売りつけている。
その料亭も、無理やり売りつけられた口だろう。

まあ、毎日新聞の記者さんも、暇だからこんなこと記事を書いたのだろうが、その背景まで調べてほしかった。
調べていくうちに、その60代男性のことを書いたサイトがある、ということまでわかったかもしれない。
そうすれば、『頑張る40代!』の宣伝にもなっただろうに。
残念!

しろげしんたが選ぶ、決定日本のベスト20 後編

さて、今日はいよいよ第1位の発表である。
実は、この企画はかなり前から考えていた。
その時から、1位はどう考えても『曼珠沙華』だった。
ところが、ごく最近、その考えが変わった。
この『曼珠沙華』よりも存在感のある歌を、ぼくは知ってしまったのだ。
20位から2位までを見て、「なんだ。えらそうに言ってるくせには、しろげしんたもたいした選曲をしないんだな」と思った人もいるかもしれない。
しかし、今日のこの1位は誰もが納得してくれると自負している。

実を言うと、ぼくはこの歌を入れるべきかどうか、かなり迷った。
入れるとしたら当然1位なのだが、そうすれば、「不謹慎だ」とか「ふざけるな!」という声が聴こえてきそうな気がしてならない。
しかし、1位は1位なんだ。
これ以外に1位はありえない。
そう自分に言い聞かせて、あえて1位にこの歌を持ってきた。

この歌は日本人なら誰でも知っている、と思う。
SMAPの中居くんも、サッカーの三都主も、ちゃんと歌えるのだ。
いつの世も、この歌は第1位である。
では、そろそろ発表しましょう。

第1位
『君が代』日本国国歌
W杯の時、会場全体で歌う『君が代』は、実にすごいものがあった。
旋律にこの国の伝統を見、歌詞に歴史を見た。
これほど、素直な歌をぼくは知らない。
回りくどい言葉はすべて取り除かれている。
だから誤解も生まれる。
その歌詞の解釈もいろいろある。
そのために社会問題にまで発展した。
この歌に、イデオロギーという色を塗りたがる人たちがいる。
勝手に理屈をこねて、「天皇崇拝」だの「軍国主義」だの「憲法違反」だの「血なまぐさい」だの、彼らは言いたいことを言っている。
彼らとてサッカーの試合は見ただろう。
その時、彼らはこの歌を聴いてどう思ったのだろうか?
この歌に誇りを持てなかっただろうか?
この歌よりも、他国国歌の、行進曲のような歌のほうがよく感じたのだろうか?
彼らは、その旋律に癒されないのだろうか?
どうも、曲がった心根の人の考えることはよくわからん。

そういう解釈がまかり通るのなら、こちらも理屈をこねさせてもらいましょう。
ぼくに言わせれば、『君が代』は愛の歌、つまり恋歌である。
「素敵なあなた、いつまでも、いつまでも輝いていてほしい」
まるでユーミンの『卒業写真』を彷彿とさせるではないか。
また、この歌は人生応援歌という一面も持っている。
「あなたのの輝ける人生が、いつまでも続きますように」
「ボケずに長生きしてくれよ」
まさにこれは、ボブ・ディランの『Forever Young』ではないか。
そういう意味でも、この歌は完成されている。

こういう結果になりました。
長々とお付き合いくださいまして、ありがとうございました。
これからもこういう企画をしていこうと思っています。
次回は、「しろげしんたが選ぶ、洋楽ベスト20」にしようと思っています。
さて、どの歌が1位になるか、お楽しみに。

最後に、今回の企画で懲りた人に念のために言っておきます。
洋楽1位は『星条旗よ永遠に』 じゃないよ。

しろげしんたが選ぶ、決定日本のベスト20 後編 じゃない

第5位
『君を乗せて』沢田研二
ジュリーのソロでのデビューの曲である。
ぼくはタイガース時代を含めたジュリーの歌の中で、この歌が一番好きだ。
ほかの歌と比べると、単調な歌なのだが、これが実に歌いにくい。
サビの部分の「ああーああ~♪」にこの歌の良さが凝縮されている。
ここを間違えると、この歌は死んでしまう。
ぼくのカラオケの定番でもある。
以前、友人の結婚式で、この歌をギターを持って弾き語りをしたことがある。
ただ、ギター一本だと、間奏の部分でどうしても白けてしまう。
そこで、間奏にハーモニカを入れたのだが、これが誤算であった。
ぶっつけ本番のアドリブでやったのだが、何か「メリーさんの羊」みたいになってしまった。
弾き語りというのは、本当に難しいものである。

同5位
『雨の中の二人』橋幸夫
雨の情景をここまで歌い上げた歌を、ぼくは知らない。
歌を聴くだけで、雨の日の情景が思い浮かぶ。
それに、橋さんの低く間延びした声が実にいい。
雨の日に甲高い声は似合わないものである。
ところで、この歌の出だしは、「雨が小粒の真珠なら 恋はピンクのバラの花~♪」である。
これをどう解釈したらいいのだろう?
性格が曲がっているぼくは、すぐに変なふうに思ってしまう。
しかし、歌詞がこれほど意味深なら、ぼくじゃなくても第5位に入れるはずである。

第4位
『時代』中島みゆき
浪人時代に、ラジオから流れてきたこの歌に、深い感銘を受けた。
おそらくギターを弾いて作った曲だろうが、普通ギターで曲を作ると、変にコード進行どおりの歌が出来上がるものである。
そんな歌は、一番を聴いただけで「ありがとうございました。もういいです」となる。
しかし、この歌は聴かせるものがある。
歌い手の力量というものだろう。
後にこの歌を薬師丸ひろ子が歌っていたが、それこそ一番を聴いただけで、「ありがとうございました。もういいです」となった。
世に歌姫という言葉があるが、この人こそ歌姫であろう。

同4位
中島みゆきの「ファイト」という声が、実に弱々しいのが気にかかる歌である。
この歌に後の『空と君のあいだ』にある迫力は見出せない。
しかし、この弱々しい「ファイト」というリフレインに、中島みゆきの凄さを感じる。
こういう語り口調の歌も、最近は聴けなくなった。

第3位
『悲しくてやりきれない』フォーク・クルセダーズ
予備校に通っていた頃、休み時間になると、ぼくは友人とこの歌をハモっていた。
そのハモリが気に入っていたから歌っていたのか、その時代の境遇をはかなんで歌っていたのかは、はっきりしない。
ただ気がついたら、いつもこの歌を口ずさんでいたのだ。
小学生の頃に聴いたっきりだったのだが、なぜか心に残っていた。
この歌は、あの『イムジン河』の代わりに出された歌だというが、もし仮にあの時『イムジン河』が予定通り出されていたとしたら、この名曲は日の目を見たのだろうか?
また、そうだったとしたら、『イムジン河』はぼくの心に残っていただろうか。
当時ぼくは、この『イムジン河』をフォークルが歌っていたのをテレビで見たことがある。
しかし、小学5年生には難しすぎた。

第2位
『曼珠沙華』山口百恵
この歌に漂う不思議さはいったい何だろう?
山口百恵には、ほかにいい歌がたくさんある。
しかし、ぼくがあえてこの歌を選んだ理由が、この「不思議さ」である。
その不思議さの根源が、歌い手にあるのか、歌詞にあるのか、曲にあるのか、それとも三位一体のなせる業なのか、ぼくには今もってわからない。
静から動へ、動から静へ、こういう展開の歌というのは、どこにでも転がっている。
これほど自然にそれをやっている歌を、ぼくは知らない。
そういう展開をとりながらも、この歌には、静の中の動、動の中の静、という一面も持ち合わせている。
これぞ、まさに日本文化だ、と唸らせる名曲である。
この歌こそが事実上、ぼくの中の「ベスト1」である。
が、上には上がある。
この歌をしのぐ歌をぼくは見つけ出した。

さて、また時間がなくなってきた。
何度も何度も、お付き合いさせてすみません。
明日こそ、本当の「後編」にしますので、もう一日お付き合い下さいませ。

しろげしんたが選ぶ、決定日本のベスト20 中編 

第10位
『星の砂』小柳ルミ子
別に小柳ルミ子のファンではないのだが、この歌は出色である。
作詞:関口宏・作曲:出門ヒデというのが、当時ちょっと意外な感じがしたものだった。
しょっぱなからサビを持ってくる歌というのは、最近ではあまり聞かれなくなった。
この歌に特に思い出などはないのだが、素直に名曲ということで10位にランクした。

第9位
『都万の秋』吉田拓郎
数ある拓郎の歌でも、この歌が一番情緒があっていい。
この歌は「Live’73」というアルバムに入っているが、このアルバムにはあの『落陽』が収録されている。
その当時から『落陽』を気に入っている人は多くいたが、この『都万の秋』は見向きもされなかった。
ぼくは逆に『都万の秋』のほうに耳が行って、『落陽』の存在などはどうでもよかった。
みんながどうして「落陽、落陽」と大騒ぎするのか、不思議でならなかったものである。
ぼくはあるライブハウスでこの歌を歌ったことがあるのだが、演奏者に問題があったのか、全然受けなかった。

同9位
『静』吉田拓郎
この歌と『都万の秋』は優劣がつけがたかったので、同率9位ということにした。
この歌は、ブレイク以前に録音された、拓郎の幻のライブ盤に収録されている。
一般的には『花酔曲』として知られている歌だが、ぼくとしては『花酔曲』の流すような歌い方より、『静』の力の入った歌い方のほうが好きである。
あの拓郎が「歌詞を見なくても歌える」と言ったほど、覚えやすい歌詞で、かつ歌いやすい。
ぼくは千葉の市川で、この歌を200人ほどの前で歌ったことがある。
この時は受けた。
それに気をよくして、その後人の結婚式などで歌うようになった。
ほかの曲に押されて、あまり目立たない小曲ではあるが、その後の拓郎の活躍を予感させる名曲である。

第8位
『青春の影』チューリップ
これぞ青春の一曲である。
高校の頃、昼休みによく校内放送でこの歌が流れていた。
確かに『サボテンの花』もいい歌なのだが、ぼくはこの『青春の影』での財津さんの歌いっぷりを気に入っている。
このスタイルは、後に出した『夕陽を追いかけて』引き継がれている。
余談だが、当時ぼくたちがチューリップのメンバーの名前を言うときには、決まって「さん」付けていたものである。
別に「財津」とか「姫野」でいいような気もするが、そこは地元出身のミュージシャン、何か身近なものを感じていたのだろう。
しかし、武田鉄矢を「武田さん」「鉄矢さん」とか、井上陽水を「井上さん」「陽水さん」とかは言ってなかったなあ。

第7位
『酒と泪と男と女』河島英五
ぼくが飲み屋通いデビューの頃に流行っていた歌である。
当時の飲み仲間と、スナックで延々この歌を歌っていたものである。
今でもカラオケに行くと、たまに歌っているが、やはりこの歌は弾き語りでやるのが最高に気持ちいい。
もし、今駅前でストリートライブをやれと言われたら、斉藤哲夫の『されど私の人生』とこの歌は確実にやるだろう。
あ、そういえば『されど私の人生』は、このベスト20には入ってなかった。
残念ながら、この歌は21位だったのだ。

第6位
『能古島の片想い』井上陽水
ぼくは「陽水の歌の中で何が一番好きか?」と聞かれたら、躊躇なくこの『能古島の片想い』をあげるだろう。
高校の頃、学校の裏にある皿倉山で、よくキャンプをしていたのだが、その時にこの歌を歌っていたものである。
この歌を初めて聴いた時、ぼくは片想いをしていた。
そのせいか、かなり来るものがあったのを覚えている。
今でもこの歌を聴くと、当時を思い出す。

おっと、6位までしか書いてないのに、かなり長くなってしまった。
このまま1位まで書くとなると、夜が明けてしまう。
ということで、予定を変更して、明日までこの企画を延長することにします。
明日はいよいよベスト5。
意外な展開になるかも知れません。

しろげしんたが選ぶ、決定日本のベスト20 前編

昨日のテレビ朝日の番組で、『決定日本のベスト100』という番組をやっていたが、何を基準に選んだのだろう?
時代を問わない内容だったのに、最近のヒット曲のオンパレードだった。
ちなみに、1位がサザンオールスターズ(TSUNAMI)で、2位が浜崎あゆみの歌だった。
同じサザンの歌でも、『いとしのエリー』はずっと下位にいたのだ。
これはおかしい。
こんなことがまかり通るなら、ぼくが選んだベストだってまかり通るはずだ。
ということで、今日と明日は、「しろげしんたが選ぶ、決定日本のベスト20」をお送りします。


第20位
『星屑の町』三橋美智也
何年か前に、胃薬のCMで加川良がカバーして歌っていた。
しかし、三橋美智也のほうが味があっていい。
たしか、昭和36年に発表された歌だと思うが、この曲を聴くと、何となくその時代を感じる。
郷愁の昭和30年代の名曲である。

第19位
『終着駅』奥村チヨ
この歌が流行ったのは、ぼくが中学2年(昭和46年)の時だった。
初めて坊主頭にした頃に流行っていたので、思い出も深い。
同時期にヒットした歌に、朱理エイコの『北国行き』があったが、ぼくはどちらかというと、『終着駅』のほうがメロディ的に好きである。

第18位
『蘇州夜曲』李香蘭
言わずと知れた、服部良一さんの名曲である。
ぼくはこの歌を、子守唄代わりに聴いて育った。
後にASKAがいやらしく歌っているが、李香蘭の素朴な歌声にはかなわない。

第17位
『星の流れに』菊池 章子
最近亡くなった、菊池 章子さんの歌った名曲である。
スナックに8トラックのカラオケが置かれていた頃、メニューにあったのは、ムード歌謡と演歌ばかりだった。
そういう時代にぼくに歌える歌といえば限りがあった。
この歌もその数少ない歌の一つである。
ぼくはこの歌を聴くと、どぎつい化粧と真っ赤なワンピースのイメージを思い浮かべるのだが、それはなぜだろうか。
これも前世の思い出かなあ。

第16位
『砂に消えた涙』弘田三枝子
これを日本の歌にするかどうか、大いに悩んだ。
元歌はミーナというイタリア人が歌っているのだから、立派な洋楽である。
しかし、それを言ったらきりがない。
ちょっとこの歌について調べていたら、弘田三枝子バージョンは1964年に出ている。
ぼくが小学1年の時である。
その年、『東京五輪音頭』の他にどんな歌が流行っていたのか、ぼくの中では不明だったのだが、そうか、『砂に消えた涙』が流行っていたのか。
ぼくの時代の空白は、こうやって埋められていく。

第15位
『生きがい』由紀さおり
この歌が出る前に、由紀さおりには『手紙』という大ヒット曲があった。
しかし、ぼくはあえてこの歌を推す。
歌詞にはかなり悲しい、というより狂ったものがあるが、曲調はぼくの好きなものである。
この歌は、ぼくが小学6年の頃に流行ったとばかり思っていたが、調べてみると、中学1年の時に流行っている。
これも記憶の曖昧さがなせる業なのだろう。
ぼくはこの歌をカラオケで歌ってみたいと思っているのだが、セリフがあるからいつも躊躇してしまう。

第14位
『亜麻色の髪の乙女』ヴィレッジ・シンガーズ
この歌の話は一度したことがある。
最近、島谷ひとみがプロモーションビデオでこの歌を歌っているのを見たが、この歌は威張って歌う歌ではない。
それに、フリをつけて歌う歌ではない。
淡々と歌えばいいのに。
ちょっとイメージが狂った。

第13位
『寒い国から来た手紙』泉谷しげる
ここでようやく青春時代の歌が入った。
ぼくはこの歌を、リアルタイムに好きになったのではない。
友だちがカラオケで歌っていたのを聴いて、初めて好きになった歌である。
最近こんな曲はないなあ。

第12位
『春よ、来い』松任谷由実
ユーミンは、このほかにも好きな歌が何曲かあるが、この曲はまさに時代を超えた名曲だろう。
この歌が、橋田壽賀子を主人公にしたドラマのテーマ曲だったというのが、今でも悔しい。

第11位
『なごり雪』イルカ
これも名曲である。
この歌を聴くと、東京生活の最終章を思い出す。
ぼくがこちらに帰ってくる前の日だった。
その日一番仲のよかった友だちと新宿でパチンコをした。
その後駅で別れたのだが、その別れの間際に、彼が「しんたさん、本当に長い間お世話になりました」と普段とまったく違う口調で言った。
これを聞いて、ぼくは「ああ、東京が終わった」と思ったものだった。
この曲を聴くと、今でも彼のその言葉がよみがえる。
名曲というのは、いつも聴く人に思い出を与えるものである。

夜の訪問者

ぼくの働く職場は、つくづく面白いところだと思う。
またまた事件が発生したのだ。
今朝出勤すると、店長代理がぼくを見つけて、「しんた君、大変なことになっとるよ」と言う。
「何かあったんですか?」
「いやね、昨日の夜、店のセンサーが反応して、発報したらしいんよ」
「ああ、またですか。それで警備会社が来たんですか?」
「うん。調べてみたら、センサーが反応したのは、しんた君の売場やったんよ」
「いつもうちですねえ」
「うん。でも、今日はちょっと状況が違うんよねえ」
「え?」
「臭いっちゃ」
「は?!・・・やったんですか?」
「うん、清掃の人が、ブーブー言いながら掃除しよったよ」

ここ何週間か、ほとんど毎日、夜になるとセンサーが反応しているらしい。
警備会社が駆けつけてみると、誰もいない。
人が入った気配もない。
おかしいと思い調べてみると、異様な臭いがするのに気がついた。
臭いの根源を訪ねてみると、そこには何か液体のようなものがあったという。

ぼくは慌てて売場へと急いだ。
店長代理が、「ね、臭うやろ?」と聞いた。
しかし、ぼくにはいつもの臭いとしか感じられない。
「うーん、よくわかりませんねえ」
「ここまで来てん。わっ、臭うやん」
そう言われると、そういう気もする。
すると、今まで麻痺していた嗅覚がだんだん効きだした。
かなりの臭いである。
「そういえば・・・」
「そうやろ。ここ一面にあったらしいけ」
そこにあったものは、先に言った液体のようなものだったという。
その正体は排出物、つまり『うんこ・しっこ』の類である。
臭いからすれば、これは『しっこ』ではない。
『うんこ』である。

いったい、何がこの排出物をばら撒いたのだろうか?
こういう液体系の『うんこ』は、猫や犬のものではないらしい。
もっと小さな動物だという。
ということは、ネズミかイタチの類だろう。
おそらく臭いの強さからいって、イタチのものだと思われる。
店長代理は、「今日、罠を仕掛けて帰るけ」と言った。

しかし、仮に罠にはまったとする。
その小動物がイタチだった場合、誰が処理をするのだろうか。
罠ごと外に運び出すのはたやすい。
しかし、その罠を誰が運ぶのかが問題になってくる。
下手すれば、一発かまされるのである。
その際、その人は息を止めて外まで持って行かなければならない。

手袋か何かをしてないと、手に臭いが付いてしまう。
かなり強い臭いなので、手に付いてしまうと、一度や二度手を洗ったくらいでは臭いは落ちないだろう。
食事の時、箸を口元に持ってくるたびにイタチの臭いがすれば、何を食べているのかわからなくなるだろう。

それだけでは万全ではない。
イタチ持ち運び用の服を着ていないと、いったん衣服に臭いが付いてしまえば、その人はその日から『イタチ』とか『スカンク』とかいうあだ名が付いてしまうだろう。
まったくもって世話の焼ける訪問者である。

さて、もうイタチ君は罠にはまっただろうか。
ネズミ捕りを大きくしたような、籠状の罠である。
もし捕まっているとすれば、朝ぼくと対面することになる。
ぼくは今、イタチ君を見たいような、見たくないような、複雑な気持ちでいる。
小動物は目がかわいいから、あの目を見るだけでも、けっこう癒し効果がある。
しかし、一発やられるのも嫌である。

そういえば、今日の彼へのおもてなしは、鳥のから揚げだった。
贅沢とも思われるが、イタチ君はから揚げが好物らしい。
少しばかり贅沢でも、早く退去してもらうにこしたことはない。
『野生のにおいのする店』といえば聞こえがいいが、つまり臭い店である。
「あの店臭いよ」という評判が立てば、お客さんは敬遠して近寄らなくなるだろう。
まあ、から揚げでも何でも差し上げますから、早めに捕まって下さいませ。

有名人の話

以前働いていた会社には、よく芸能人が来ていた。
昭和56年の創業当初には、石川秀美・沖田浩之といった当時のアイドル。(たしかデビューしたての小泉今日子もきたと思う)
その後は水前寺清子や日野美加といった演歌系の人たち。
また、地元のお笑い界から、ばってん荒川や福岡吉本の面々。(知らんだろうなあ)
こういう人たちと、ぼくは別に言葉を交わしたわけではない。
ただ店に来てミニコンサートをやっていただけである。
物々しい警備に守られて、彼らはやって来た。
そして帰っていった。
その担当以外は、いつ来たのかも知らないのである。

ぼくが言葉を交わした人といえば、「秋冬」がヒットした頃の元高速エスパー三ツ木清隆、自衛隊出身の異色の演歌歌手東千春、アイドルの姫乃樹リカくらいである。
まあ、こういう人に会っても交わす言葉といえば、「頑張って下さい」くらいのものだ。
こちらは別に好きでもなんでもないのだから、普通の兄ちゃんや姉ちゃんと何ら変わりはない。

キャンペーンやイベントでもないのに来る人もいた。
俳優の高城丈二や歌手の清水健太郎である。
高城は小倉に女がいたとか。
また清水はただ単に出身地が小倉、という理由からである。
二人とも買い物に来ていたのだ。
特に清水は、「値引きしろ」の一点張りだったという。

これは店に来たとかいう話ではないのだが・・
かつて田中久美というアイドルがいた。
彼女は引退してから、しばらく小倉の百貨店「井筒屋」で働いていた。
もちろんアイドル音痴であるぼくは、田中久美のことなど全然知らなかった。
当時、井筒屋に友人が働いていたのだが、その人が教えてくれたのだ。
仕事中のぼくに電話をかけてきて、「しんたさん、今、田中久美おるよ。おいで」と言うのだ。
ぼくとしては、別にどうでもいいことなのだが、彼があまりにしつこく「来てくれ」というものだから、ちょっと仕事を抜け出して井筒屋に行ってみた。
わざわざぼくを、彼女が所属している売場まで連れて行き、「ほら、いるでしょう」と言う。
しかし、ぼくは田中久美という人がどんな顔をしているのかまったく知らない。
どうでもいいことなので、ぼくは「ああ」と生返事をしておいた。
結局、どれが田中久美なのかわからないまま、ぼくは職場に戻った。

以前「あの人は今」的な番組で見たのだが、元アイドルの藤井一子は今北九州に住んでいるらしい。
元々こちら出身なので、別にここに住んでいてもおかしくはないが。
その番組を見た時、彼女がデビューした時、同じ町内の人が「今度デビューしたんよね。せめてレコードだけでも」と言って、彼女のレコードを買っていたのを思い出した。
彼女は、ぼくが今勤めている店によく買い物に来ているという。
先日も取引先の人が、「さっき藤井一子が来てましたね」と言っていた。
しかし、地元出身であろうがどうであろうが、ぼくはアイドルなんて全然興味がない。
そういういきさつがあるので、藤井一子という名前は知っているのだが、顔を知らない。
だから、たとえぼくが藤井一子を接客したとしても、まったくわからないだろう。

これは芸能人ではないのだが、何年か前に小倉駅で、あの戸塚ヨットスクールの校長の戸塚宏を見かけたことがある。
あの顔は特徴があるので、有名人音痴のぼくも一見してすぐにわかった。
その時は「何でこんな所に?」と思ったが、あとで人から「戸塚宏は北九州出身」というのを聞き、「ああ、それで・・」ということになった。
ぼくが以前通っていたスナックのママさんは、戸塚さんとよく一緒に飲んでいたという。
戸塚さんの話が出ると、決まって「世間はいろいろ言うけど、あの人はね、立派な教育者なんよ」と言っていた。
先日懲役6年の刑が確定した時に、彼はインタビューを受けていたが、毅然とした態度で「この国に住んでいる以上、(刑を)受けざるを得ないでしょう」と淡々と語っていた。
そういえばぼくの周りには、戸塚さんの悪口を言う人はあまりいない。
古き良き教師像を、彼に見ているのかもしれない。
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